2012年06月20日

わかりやすい放射性物質〜食の安全を考える〜

三陸で水揚げされる水産物はどのくらい安全でしょうか?

国では、食品中の放射性物質の基準値は1kgあたり、100ベクレル以下と
定めています。
宮城県では、さらに国より厳しく、出荷を自粛する独自基準を設け、
1kgあたり、50ベクレル以下と定めています。

これはどの程度のものと考えればいいでしょうか?
そして、実際の魚はどのくらい安全なのでしょうか?

人は自然放射線を浴びている

そもそも私たちが日頃浴びている自然放射線量は、1年間で2.4ミリシーベルト。

人は1年間に100ミリシーベルト以上の放射線を浴びてしまうと、
人体に影響が出て、がんなどの病気になる確率が高くなると言われて
います。


飛行機でも放射線を受けている

実は日常の暮らしの中で、知らず知らずのうちに、放射線を受けて
います。例えば、

東京―ニューヨークの国際線の往復1回で、
0.19ミリシーベルト=190マイクロシーベルトの放射線を受けます。
hikouki.jpg

三陸の魚とあえて比べてみよう

 飛行機の乗ることと、宮城県で出荷されている魚を食べること
の安全性を比べてみます。

そのために、食品に含まれる放射線量の値(ベクレル)を
人体への影響(シーベルト)に換算してみます。

仮に、さかなの刺身を1人前150gを食べるとします(写真)。
sashimi.jpg
一人前としては多めの量です。

その魚の放射性物質(ヨウ素)が、宮城県の出荷自粛の限界数値である
50ベクレルとします。

計算すると、
0.000165 ミリシーベルト=0.165 マイクロシーベルト
の影響を人体が受けることになります。

これがどの程度かといえば、

この刺身を、毎日毎日、3年間以上食べ続けたとしても、
国際線の往復1回の往復の放射線量に及びません。

anzendesu.jpg

これは出荷の上限値であって、実際に日本近海で獲り、
水揚げされている魚の実数値はこれよりはるかに低い
値です(データこちら(2012/10/16更新))。

例えばカツオであれば、震災後1年より現在の数値は、
検出限界未満(<20)または1ベクレル未満になっています。

どの程度かといえば、毎日毎日、食べ続けたとしても、
国際線の往復1回の往復と同じ量になるためには、
266年もかかる計算です。

このことから、三陸で水揚げされている魚は十分に安全
であるとわかります。

もちろん、場所によりデータはかなり異なります。

閉鎖系水域である、群馬県前橋市の赤城山の大沼の
ワカサギから、国の基準値を大幅に超える、
640ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されました。
このような場所もあります。

それと、太平洋の回遊魚のかつお、まぐろなどは全く別
です。しっかり情報を得て、安全をしっかり見極めて、
魚を食べましょう。
posted by 気仙沼復興塾 at 16:26| 日記